機構長挨拶

Seiji Koga

古賀 精治
理事(教育,学生・留学生支援担当)

本学は「大分大学が提供する教育プログラムを継続的かつ俯瞰的にモニタリングし,教育目標を達成するための改善及び向上を促す包括的・体系的取組を主導する」ことを目的として,2021年3月1日に教育マネジメント機構を設置しました。既存の学内共同教育施設である高等教育開発センターおよびアドミッションセンターを統合し,教学マネジメント室およびアドミッションセンター,基盤教育センター,学生支援センター,国際教育推進センターへと再構成した機構です。設置の背景には,2020年1月に中央教育審議会大学分科会において「教学マネジメント指針」が取りまとめられ,認証評価や国立大学法人評価などを通して,大学全体を俯瞰した教育戦略,学修成果・教育成果の把握・可視化が求められるようになったこと等があげられます。

教育マネジメント機構のミッションは,(1)教育の内部質保証体制の強化,(2)教養教育・専門教育に関する改革,(3)入学者選抜改革,(4)学生支援体制の強化を行い,各部局とともにこれからのグローカル社会で活躍する人材を育成し,社会に送り出すことです。特に教育の内部質保証に係る計画・実施・評価・改善のための体制整備については,喫緊の課題でした。各部局(学部や研究科)に教育コーディネータを配置し,教育マネジメント室の所掌である内部質保証委員会が,各部局の内部質保証活動の推進を中長期的に担当するとともに,PDCAサイクルを回すための業務を担うこととなりました。また2021年10月に国際教育推進センターが新たに加わったことで,学生支援に留学生支援が含められ体制強化を図ることになりました。さらに2023年4月には,自治体,企業や団体等と連携し,①大学生へのSTEAM教育の充実,②小中高校生へのSTEAM教育の実践・普及,③女子中高生の理系進路選択への支援に取り組み,入学者選抜改革も行うことで,初等中等高等教育一貫した理系人材の増加を図ること目的に,新たにSTEAM教育推進センターを設置しました。

教育マネジメント機構は,全学の教育活動を俯瞰し,各部局と連携・協力し,教育・学生支援に係る部局間の調整を行い,それぞれの部局が教育・学生支援を円滑に遂行していくのに必要な支援を行うことで,学修者本位の教育の質の向上に取り組んで参ります。本機構の今後の活動にご注目いただき,ご協力,ご支援を賜りますようお願いいたします。

(2023年12月5日)